Q1:設計監理とは?
A:
私たちの業務を一連の流れのなかで説明します。
基本設計
まず新しい住まいへの要望をお聞きします。そして、さまざまな検討を重ねて、実現する家の骨格となる案にまとめ上げます。平面図、立面図、模型、パースなどを通して基本案に対する理解を深めていただき、コレだ!という案に到達します。この最終基本案がまとまった時点で細密な見積りをおこないます。見積りの結果、予算をオーバーしたときは調整方法を提示し、考えをお聞きして調整し、建設予算の枠組みを決定します。
建設予算のなかには
建物本体工事費
外構、造園工事費
登記、税金、融資諸手数料
設計監理料
購入備品費
など、今回住宅建設するための全ての支出を含めます。
基本設計完了には、ご要望される状況によっても違いますが2〜4ヶ月くらいかかります。
実施設計
基本設計に基づいて詳細な図面を作成します。この図面は実施設計完了後に建設業者に見積りをしてもらう図面となり、工事額がまとまれば工事契約図となるもので、この図面に基づいて施工を行います。図面は延45坪程度の住宅で60枚ほど作成します。実施設計図の作成には1ヶ月半くらいかかります。
見積り
実施設計図を建設業者に渡して見積りをしてもらいます。
通常、複数の建設業者に同じ図面を渡し見積りをしてもらいます。業者選定にはいくつかの方法があり、建主さんと相談しながらどの方法にするかを決めます。見積りが出ると内容をチェックし予算の枠に収まるよう交渉調整を行い、工事業者を選定します。
工事
工事の施工管理(management)はこの工事を請負った施工業者が行います。私たち設計事務所が行うのは監理(supervision)といいます。監理とは契約した設計図に基づいて施工されているかどうかをチェックすることです。
同じ「かんり」でも役割は違うんです。第三者が施工の品質を確認することの意味は大きいと思います。工事中は必要に応じて変更も行なわれますが、監理者はこれにも携わります。
完成引き渡し
監理者が立ち会って建て主の完成検査を行います。その結果、完成した状態を確認し納得していただいた上で引き渡しがおこなわれます。
「設計監理」とは設計と工事監理が合体したことばです。
設計とは基本設計、実施設計のことをいい、監理(工事監理)とは工事着手から完成引き渡しまでの設計図の監理をいいます。
これらに含まれない施工業者の選定にいたるまでの見積り出し、見積り金額の査定、工事契約の立会い、助言なども重要な仕事として理解しており、設計監理料に含んでいます。
Q2:設計監理料はどのくらい?
A:
一般的な木造住宅の場合は予定工事費の12%前後が目安です。鉄骨造、コンクリート造の場合はそれに1%加算してください。
建築確認申請、完成届けなどの法的申請の図書作成業務は設計料のなかに含まれています。ただし、申請者が支払う役所への手数料は別途です。
Q3:設計監理料はいつ発生しますか?
A:
設計監理業務契約を締結した時 10%
実施設計完了した時 65%
工事完成引き渡しの時 25%
の割合でいただいています。
但し、設計期間や工事期間が長期に渡る場合はその都度、全体の支払い時期を明示し、話し合いの上で決定することもあります。
Q4:リフォームや増築の設計もしますか?
A:
もちろん、させていただきます。
新築だけが住環境を構成しているわけではありません。
リフォームや増改築の質の高さがこれからのストック型社会と言われる時代で、重要になると思います。
また、民家再生にも取り組んでいます。
住まいに関することはどんな形であれ対応します。
Q5:用地取得は手伝ってもらえますか?
A:
もちろんです。知り合いの不動産業者から情報をお伝えします。
いままで土地探しから設計依頼が始まったケースがいくつもあります。
土地情報がある度にラフな建築形態の検討をして、その土地を購入してもいいかどうかの判断情報を提供しています。
その意味で土地探しの側面援助はできると思います。お気軽に声をかけてください。
Q6:資金計画や手続き、税金相談はできますか?
A:
専門家ではないのですが、大体の知識はもっていますのでアドバイスをすることはできると思います。
ただし、より専門的な内容についてはその道の専門家をご紹介します。