設計する私たちにとっては建主さんの要望がこの敷地で可能かどうか、そこから始まります。
敷地は住宅地でも最も制約の多い「第一種低層住居専用地域」。建ぺい率40%だけでなく北側斜線も大きな制約です。建ぺい率40%の制約は確かにこの近隣の住居環境をみれば空地率が高く、樹木など緑も多く、込み入ってなくて住居環境はたいへん良いのですが、敷地面積が小さいとこの40%という面積的な制約、プランを考える上でけっこう効いてきます。
今回の設計はこの平面と断面に効いてくる法律上の制約の中でどうプランをまとめるか、これが一番のポイントでしたが、ご要望された諸室の連携と空間のつながりを模索しつつ、合理性のあるプランに何とかまとめることができました。
これから現場に入って各所の設計をさらにブラッシュアップして空間の品質感を高めていく作業が待っています。
和のテイストも感じられる落ち着いた外観と穏やかで気持ちのいい空間ができればと思っています。
DATA
竣工:2016.4(完成予定)
構造:木造2階建て
施工:米井建設株式会社
性能:省エネ住宅対象基準住宅(認定)