この家は市街地の中心にほど近い、比較的ゆったりとした面積を
持つ敷地に建っています。
又、通行量の多い道路にも面しており、いわゆる都市型住居として
の形の試行となりました。

建主さんからは「風通しのいい家」「化学物質の放散が少ない健康
的な家」を要望されました。
風通しのいい、健康的な素材でつくられた家というのは何も特別な
ことではなく、当たり前といってもいい「家づくりの原点」だと捉
えています。しかしながら、そのようなことが表立った要望として
出てくるところに現代住宅に対する世間の不安を垣間見た気がしま
した。

今回は都市型住居として求められるプライバシーの確保を図りつつ
家の中を風が通り抜けるルートをつくり出すために、4つの外部空
間を配置しました。
通行量の多い道路からの緩衝帯としての1)緑地空間,
浴室や洗面所への光と風を確保するための2)坪庭風外部空間。
玄関→居間へのアプローチや居間に寄添う3)静的な中庭空間。
洗濯物を干したり、バーベキューもできる4)アクティブな庭として
の外部空間。と性格の異なる4つの外部空間はこの家の機能性を高
める重要なポイントになったと思います。