「この場所から神通川が観たいんです」ということばがこの
家の形を決めました。といっても敷地は堤の側ではなくちょ
っと離れたところにあり、接する道路の100mほど先の突
き当たりに神通川の桜並木の堤が見えるという環境です。
2階からなら何とかその堤を観ることができるということが
確認できましたので生活の中心になるLDKは2階で決まり。
あとは桜堤といつもつながっているための開放性をどうする
かというのが設計のポイントになりました。
そこで今回はLDKにつながる広いバルコニーと桜堤側に連続
するガラス窓を設けるというアイデアを提案させてもらい桜
堤とつながる開放性をデザインしました。
もちろん、連続ガラス張りであっても耐震性や省エネ性が劣
ることのないように検討を重ねて構造品質と夏冬の快適性能
を確保しています。
アプローチやカーポートなど外部空間も建て主さんのこだわ
りが随所に表現された形となり、とても質の高い内外の住空
間ができあがったと思います。