海王丸パークに新しいトイレが完成しました。
海王丸パークは富山県内の公園では入場者数が一番多い公園ですが、既存のトイレはとても小さかったので利用者の数に応えられるような大きなトイレが望まれていました。そこで、新しく大きなトイレを作るに当たり富山県が県内の設計事務所に案を公募して実施案を決めることになりました。幸い当事務所の案が採用され、昨年末に工事が完成しました。

今回のトイレの設計テーマは「ホッと一息付けるオアシスのようなトイレ」です。海王丸パークは停泊する海王丸をシンボルとした海浜公園です。広大な敷地はとても大らかで気持ちがよく、海と緑地と新湊大橋と立山連峰がセットになった絶好のロケーションを持っています。しかし残念ながら公園内を見回しても休んだり集まったり目印となるような求心的なスポットが少く、今回建設するトイレが少しはそういう場となればという思いで設計しました。

デザインは白い帆船の海王丸とデッキの木をモチーフとしています。建物は白色で屋根は木製。機能美豊かな帆船のデザインに合わせてシンプルな形態を追求しました。公園内施設として海王丸とシンクロして一体感を演出したいと思いました。このトイレではよくある公衆トイレの「臭い、汚い、暗い」という3Kを無くすだけではなくここで休みたくなるようなそんなトイレの形態を試行してみました。